身の回りのデザイン
目次
1.はじめに
2.デザインとは
3.デザインの種類
4.デザイナーの働き方
5.まとめ
1.はじめに
デザイナーになりたい、と一口に言ってもイラストから平面、立体、空間など多岐に渡ります。
僕も、そのようにやんわりとデザイナーに憧れを抱いていました。
しかしフリーランスで活躍されている新井レオさんの記事を読み(http://arairio.com/design/design12019.1.10)、目標の方向性を明確にしたいと思いました。
もちろん、同じくデザイナーになりたいけど、具体的なことがわからないという方への情報にもなれば幸いです。
2.デザインとは
ではさっそく、デザインとはなにか。
その語源と現代の辞典から探ります。
GOOD DESIGN AWARD でお馴染みの公益財団法人日本デザイン振興会によると、
デザインという言葉の語源はラテン語の「Designare」にあるといわれています。Designareは「計画を記号に表す」つまり図面に書き表すという意味であったといわれています。これを踏まえると、当初デザインという言葉は「設計」という意味で用いられていたことが想像できます。実際に中国ではデザインを「設計」と記述します。
(https://www.jidp.or.jp/ja/about/firsttime/whatsdesign2019.1.10)
広辞苑ではこのように記載があります。
デザイン【design】
①下絵。素描。図案。
②意匠計画。製品の材質・機能および美的造形性などの諸要素と、技術・生産・消費面からの各種の要求を検討・調整する総合的造形計画。「建築―」「衣服を―する」→インダストリアル‐デザイン→グラフィック‐デザイン(https://sakura-paris.org/dict/広辞苑/prefix/デザイン2019.1.10)
そして明鏡国語辞典での解釈はこうです。
デザイン[design]〘名・他サ変〙
①服飾・建築・工業製品・商業美術などの分野で、機能や美的効果を考慮して作品・製品などの形態を立案すること。意匠。「自分で─した服」「インテリア─」
②図案・模様などを考案すること。また、そのもの。(https://sakura-paris.org/dict/明鏡国語辞典/prefix/デザイン2019.1.10)
言語は時を経て意味が変化していきますが、「デザイン」という言葉も例外ではありません。日本語においては、意味が転じ「設計に基づいて、具体的なカタチを作ること」として現代は使われることもあるようです。
3.デザインの種類
Wikipedia「デザイン分野」の項より
▪ アーバンデザイン
▪ インダストリアルデザイン
▪ インタラクションデザイン
▪ インテリア・デザイン
▪ ウェブデザイン
▪ エクステリアデザイン
▪ エコロジカルデザイン
▪ 応用芸術
▪ カーデザイン
▪ ガーデンデザイン
▪ カラーユニバーサルデザイン
▪ 環境デザイン
▪ キャラクターデザイン
▪ 空間デザイン
▪ 建築
▪ 景観デザイン
▪ ゲームデザイン
▪ 経験デザイン
▪ コンセプチュアル・デザイン
▪ 工業デザイン
▪ 工学的デザインEngineering design
▪ 構成デザイン w:Configuration design
▪ サービスデザイン
▪ 参加型デザイン
▪ サウンドデザイン w:Sound design
▪ 商業デザイン
▪ 情報デザイン
▪ システムアーキテクチャ
▪ システムデザイン w:Systems design
▪ システムモデリング w:Systems modeling
▪ 照明デザイン
▪ スペースデザイン
▪ 先端デザイン
▪ 生態学的デザイン Biological design
▪ 造園・ランドスケープアーキテクチュア
▪ ソフトウェアデザイン
▪ 組織デザイン Organization design
▪ デザイン・マネジメント
▪ デザインサーベイ
▪ トータルデザイン
▪ パッケージデザイン
▪ パブリックデザイン
▪ ビジュアルデザイン
▪ ファッションデザイン
▪ プロダクトデザイン
▪ プロセスデザイン
▪ フラワーデザイン
▪ ブランディング
▪ ペーブメントデザイン
▪ ペルソナデザイン
▪ メタデザイン
▪ モジュラーデザイン
▪ モニターグラフィックスデザイン
▪ モーショングラフィックデザイン w:Motion graphic design
▪ ユーザーエクスペリエンスデザイン(体験デザイン)
▪ ユニバーサルサウンドデザイン
▪ 陸軍のデザイン手法論(Army design methodology)[8]
(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/デザイン2019.1.10)
この時点で、どれがどのようなデザインを表すか全てわかった人は少ないと思います。
大きく分類するとこのように分かれます。
・平面
広告、ウェブ、キャラクター、グラフィック
・立体
ファッション、空間、家具、道具、住宅
・形のないもの
規範、経験、コミュニケーション、方法論、音
デザインという用語は使用範囲が拡大して来ており、形のないものへの使用は比較的新しいものです。
新聞記事検索サイト「新聞トレンド」より、「経験デザイン」「組織デザイン」という語句は近年現れ、まだ定着もしていないようです。
今後、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などの新技術の台頭により「デザイン」分野の更なる拡大が予想されます。
4.デザイナーの働き方
デザインそのものの種類とは違い、こちらはシンプルです。大きく分けて2つ。
1つ目は企業に所属し、その中で自社の商品をデザインする。一昔前なら、能力が一般に認められ独立するまでは、どこかの企業に属するのが日本では当たり前でした。
近年活発になって来ている働き方。もう一つは、フリーランスです。クラウドワークスに代表されるクラウドソーシング(企業と個人クリエーターを繋ぐサービス)がフリーランスのデザイナーを大きく後押ししています。新井レオさんはフリーランスながら企業と個人提携で仕事をしています。数は少ないですが、このように企業から声が掛かれば、個人対企業で仕事をすることもできます。当然のことながら後者の働き方は、かなりの技量が求められます。
5.まとめ
Design is not just what it looks like and feels like. Design is how it works.
(デザインとは、単にどのように見えるか、どのように感じるかということではない。どう機能するかだ。)
Steven Paul "Steve" Jobs
デザインは人に与える印象を想定し、どのように機能するかと考えられ用いられています。意識的にならなければ気づかないようなデザインも、身の回りには溢れています。読者の皆さんはどの分野のデザインに興味をお持ちになりましたか。ぜひ、深く掘り下げて調べてみて下さい。
最後に、デザインはアートやエンジニアリングと方法・過程が近いと考えられています。今後、その相違点についてもまとめられればと思います。