2018.7.17 1100年の歴史を持つ祇園祭。
ユネスコ無形文化遺産に指定され、
「動く美術館」との異名を持つ。
山鉾巡行の日でした。
市内でアルバイトをしていると、
外から笛と鐘の音が聞こえてきます。
本格的に交通規制がかかるまでの間にも、
音が夏を知らせてくれます。
通りにはたくさんの光の灯った提灯も。
町はいつにも増して高揚感がある。
このお祭、元々は祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)と呼ばれていたそうです。
九世紀頃、疫病が流行り、
富士山の噴火に続き、貞観地震という巨大地震に伴う津波の被害。
そんな中、その原因を怨霊の祟りと考え、御霊会により無病息災を祈ったそうです。
地震に洪水、猛暑。
自然の猛威によって命が失われる状況は変わらず、祭事は意味を知られず引き継がれているのですね。
そして24日、小規模ながら後祭が行われます。
南海トラフ巨大地震が危惧されている現在、少しでも多くの平穏な日々(もう既に平穏とは言えないのかもしれません)が続くことを願うばかりです。