できるできない
やっぱりその演出はやめましょう。もとに戻しましょう。それすると難しいよね、もっとシンプルでいこう。
これは俳優としての力量を決められているように感じる。できないから、簡単にできるこれでいこうみたいな。
負けた気がして悔しい。
これやって、だめだねできないねってならないようにしたい。
おお、できるね!
お、そんなこともできるの!?
じゃあこれは?って活性できるような器用さを身に付けたい。
それは才能でなくていい、鍛錬の末に稽古場で小出しにできるくらいで。
もしくは、できること、特技、技を増やしておけば応用できるのではないか。
ふと、まるでカードゲームみたいだと思った。
カードゲームは、まずカードを集めてデッキを組む。
どんなタイミングで使えるか、
他のカードを活かすためのカードも取り入れる。
そうやって様々な状況を想定して、使うカードを選び、それを山札として試合に臨む。
山札から手札に引き、場に出す。
時にはパワー推し、またある時は複数枚を関連づけてテクニカルに攻める。
相手は演出と共演者。試合会場は稽古場。
向こうが切ってきたカードに合わせて、こちらも戦略を修正する。
しかし、ここで重要なのは、自分の山札にあるカードでできることをすることになるということ。
山札にないカードを切ることはできない。
演出に頼ってきたこれまでの舞台は、
借りたデッキで戦ってきたようなもの。
そろそろ自分のカードを集めて、戦略的に山札をつくっていかなければならない。